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『冬の小鳥』

Posted by Kasshy on 30.2010 Cinema   0 comments   0 trackback
『冬の小鳥』UNE VIE TOUTE NEUVE 2009

story
1975年の韓国、新調してもらったよそ行きの洋服を着て、9歳のジニは大好きな父に連れられ、バスに乗ってソウルの郊外へやってくる。
着いたところには、高い鉄格子の門があった。
庭では幼い子供たちが遊んでいる。
ジニは父親とは別に、子供たちがいる部屋に通されるが、状況がわからず、思わず外に飛び出してしまう。
目に入ってきたのは、門の向こうに去る父の背中、そこは女児だけが集まるカトリックの児童養護施設だった。
自分は孤児ではないと主張するジニは、父に連絡を取るよう院長に頼む。
出された食事にも手をつけず、反撥を繰り返すジニ。
ついには脱走を試みるが、門の外へ足を踏み出しても途方にくれてしまうのだった。
日曜日、教会へ行くために子供たちは着替えていた。
頑なに周囲に馴染もうとしない反抗的なジニ。
彼女を疎みながらも、気に掛ける年上のスッキは、ひとり準備の遅いジニの世話を焼く。

staff
監督:ウニー・ルコント
脚本:ウニー・ルコント
製作:イ・チャンドン、ロラン・ラヴォレ、イ・ジョンドン
音楽:ジム・セール

cast
ジニ:キム・セロン
スッキ:パク・ドヨン
イェシン:コ・アソン
寮母:パク・ミョンシン
院長:オ・マンソク
ジニの父:ソル・ギョング
医師:ムン・ソングン

監督のウニー・ルコントは、韓国ソウ生まれ。
9歳の時にフランス、パリ郊外サンジェルマン=アン=レー在住の、父親が牧師をしているプロテスタントの家庭に養女として引き取られたという経歴を持っている。
まさに、この映画は自伝とはいわないまでも、自らの体験を素地にしていることは間違いない。

そういえば、韓国映画によくみられる激しさやエネルギーといったものとは無縁の淡々とした、映像も少女の視線や想いにあてられた女性監督ならでは、また仏人監督っぽい映画になっているのではと感じました。

原題はUne Vie Toute Neuve 英題がA Brand New Life。
まったく新しい人生...。う~ん、どうとらえたらいいのだろう。
邦題の冬の小鳥もなかなか、いろんな意味にとれて私は好きだけど、原題も考えさせられる題名だなと思う。

ジニ役の子役の顔がとにかく印象的というか象徴的。
最初、父といるときはほんと笑顔のかわいい、甘えたの子だった。
ところが、施設に預けられ、父が迎えに来てくれないのがわかってからは、彼女から笑顔は消える。
周りとも距離を置き、自らの殻に閉じこもる。

彼女には、他の子たちとは違って、きっと私は父に愛されていたんだというプライドがあったのでしょう。
きっと必ず、父は迎えにきてくれると。

しかし、いつまでたっても父は迎えにこない。

周りの子たちは、次々と養女としてもらわれていく。
そのたびに門の前でうたわれる「ホタルの光」。これも印象的。

傷ついた小鳥をようやく心を通わせるようになった年上のスッキとともに世話していくが、やがてその小鳥も死んでしまう。
小鳥を土の中に埋葬する。

唯一仲よくして、ゆびきりまでしていたスッキがやがて養女としてもらわれていった。
信じていたスッキにも裏切られたと思うジニ。

そして、自分自身を埋葬するかのように小鳥の墓をあばき、大きな墓を掘り、自らが中に入り、自身で土を被る。
顔まで土をかぶせるが、やがて息苦しくなり、顔の土を払う。

この辺の演出が見事。

大きな感動とか、感傷的な場面はほとんどなく、淡々とした映画ながら、何かしらジニの変化、現状を受け入れている強さといった少女の心の動きがやわらかく映像をもって表現されている佳作だと思います。
fuyunokotori.jpg
★★★★★★★☆
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