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『湖のほとりで』 DVD

Posted by Kasshy on 31.2010 DVD   0 comments   0 trackback
『湖のほとりで』La ragazza del lago 2007

story
北イタリア、のどかな小さな村で発見された美しい少女アンナの死体。
争った形跡がないことから、顔見知りの犯行であると推測された。
この村に越してきたばかりの刑事サンツィオは、いつも明るく元気だったアンナの様子が、ベビーシッターをしていたアンジェロが不慮の事故で亡くなってから変わったという情報を耳にする。
アンナは誰に、なぜ殺されたのか?捜査を進めていく中で、住民たちの人間関係や家族のあり方が明らかになっていく。

staff
監督:アンドレア・モライヨーリ
脚本:サンドロ・ペトラリア
製作:フランチェスカ・シーマ、ニコラ・ジュリアーノ
音楽:テオ・テアルド

cast
サンツィオ刑事:トニ・セルヴィッロ
キアラ・カナーリ:ヴァレリア・ゴリノ
マリオの父:オメロ・アントヌッティ
コッラード・カナーリ:ファブリツィオ・ジフーニ
アルフレード:ネッロ・マーシャ
サンツィオの妻:アンナ・ボナイウート

私のイタリア映画の印象は、フランス映画は秀作が多いがイタリア映画は時として傑作映画が出る。
あたかもワインのようにという人もいるようですが、私もおそう思います。
個人的には、ニュー・シネマ・パラダイス、イル・ポスティーノ、ライフ・イズ・ビューティフル、海の上のピアニストなどイタリア映画は好きです。

さて、この「湖のほとりで」は、ノルウェーのミステリーの女王と言われるカリン・フォッスムの原作を映画化したものだそう。
監督があのカンヌパルムドール受賞作「息子の部屋」のナンニ・モレッティオ監督のもとで助監督を担当していたモライヨーリの長編デビュー作。
長編デビュー作でなんとイタリアのアカデミー賞といわれるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で史上最多の主要10部門を獲得。
劇場公開時に見に行きたいなあと思っていた作品で、ようやくDVDで観ることができました。

冒頭、村の1人の少女マルタが母に見送られて学校へ出かけるところから始まります。
少女は道行くすがら会う人に挨拶をしながら歩いていきます。この辺は後に小さな村で誰もが顔見知りであることを示唆しています。
少女が歩いていると、そこへ、赤い車が通り過ぎて止まります。知的障害を持つ青年マリオの車で、少女マルタは車に乗り込みます。
つづいてマルタがいなくなったという母の姿へ変わり、すわ誘拐かという展開になりますが、そうはなりません。
このあたり、実に淡々と静かに流れ、でも種まきはしっかりしていく感じ。
程なくマルタが発見されて家に帰ると、マルタが話す湖の伝説と蛇の話が出て、刑事は湖のほとりに行くことに。そこに一人の女性の死体が転がっていました。

サスペンス、ミステリーというよりはこの映画は人間ドラマの比重が大きいと言えます。
登場人物の共通点は、いずれも人を愛する方法を模索していること。
実の娘だけを溺愛する父親。
知的障害のある我が子を愛せない父親。
病弱な幼い息子を事故死させた夫婦。
若い恋人の一途な愛。
そして、記憶を失くす難病を患う妻を愛する刑事の苦悩。
小さな村を舞台にした群像劇のような形の中で、それぞれが痛みを抱える人物描写が丁寧に綴られます。

エンドロール間際に刑事が娘に語りかけるセリフは、自身が長い間背負い続けてきた荷物を下ろしたことが感じられます。
ある意味この映画は村の人々の悩みや葛藤を通じて、刑事サンツィオの心の成長を描いているように思います。

湖の周辺の静かな風景描写もこの映画の特徴のひとつで、淡々と静寂の中で物語が進行する一役を買っています。
ただもう少し、真犯人に至るところのもっていき方が、よければもっとよかったような気がします。
音楽も結構地味めで、好みだと思いますが、人によっては退屈で眠くなるかなあという印象もあります。

人の感性というのはひとそれぞれで、イタリアでこの映画がヒットし、数々の賞を受賞したのは、ある意味イタリアが抱えている社会問題というものが浮き彫りにされているようにも感じました。

長編デビュー作とは思えないようなタッチの映画。そういう意味で不思議な映画でもあります。
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★★★★★★★
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『河内厩舎、連日のメイクデビュー勝ち!』

Posted by Kasshy on 31.2010 Horse racing   0 comments   0 trackback
『河内厩舎、連日のメイクデビュー勝ち』

先週ようやく2010年の片目を開けた河内厩舎でしたが、今週は一気にメイクデビュー2勝を加算!

昨日は東京の5R1800mの芝でヒシラグジャリーが1番人気に推され、好ダッシュから5番手でじっくり乗り、直線向いてから若干早い仕掛けで差し返されるかなあと思ったら、並びかけた馬を横目に再度グイと伸びる勝ち方。上がりも33秒9と優秀。
次も期待したいですね。
hishi.jpg

そして、今日は京都の5R、やはり1800mでルメールを按上にアグネスジャスパーがこれも好ダッシュを決めそのまま先頭へ、無理して逃げている様子はなく4角まで先頭。直線向いてどうかと思いましたが、逆に突き放すような感じ。
最後もしっかりした脚で3馬身1/2の完勝。こちらは牝馬。桜花賞に向けて頑張ってほしいですね。
jasper.jpg
ヒシはフジキセキにCaerleonの肌の血統。面白そうです。アグネスのほうは、母がビルアンドクーで同厩舎のクーノキセキの妹、父がシンボリクリスエスに替ってどうか。
どちらもほんと次走の走りを期待したいです!

fro. Kasshy

『モーターサイクル・ダイアリーズ』

Posted by Kasshy on 31.2010 Favorite movie   0 comments   0 trackback
『モーターサイクル・ダイアリーズ』Diarios de motocicleta 2004

story
1952年、喘息持ちだが“フーセル(激しい心)”の異名を取る23歳の医学生エルネストは、7歳年上の陽気な友人アルベルトとバイク旅行に出発する。
本でしか知らない南米大陸を、自分の目で見たいという好奇心からの冒険旅行だった。
故郷のブエノスアイレスを出発しパタゴニアへ。
さらに6千メートルのアンデス山脈を超え、チリの海岸線沿いに南米大陸の北端を目指す1万キロ超の旅路だ。
だが所持金は乏しい上、バイクは故障ばかり。2人の旅は困難を極めていく・・・。

staff
監督:ウォルター・サレス
脚本:ホセ・リベーラ
製作:マイケル・ノジック、エドガード・テネンバウム、カレン・テンコフ
音楽:グスターボ・サンタオラヤ

cast
エルネスト・ゲバラ:ガエル・ガルシア・ベルナル
アルベルト・グラナード:ロドリゴ・デ・ラ・セルナ
チチナ・フェレイラ:ミア・マエストロ

本作はアルゼンチン生まれの革命家、キューバのゲリラ指導者であり、今なお多大な尊敬と崇拝者がいるエルネスト・ゲバラが、1952年、23歳の時に年上の友人アルベルト
と故郷のブエノスアイレスから南米大陸を冒険旅行した『モーターサイクル南米旅行日記』を映画化したもの。

かたちはロードムービーになっていて、ロードムービーが好きな私にとっては、かなりのお気に入りの映画です。
ロードムービーって、やっぱりその旅する人の人生を垣間見ることができるし、旅先の風景、風土、その土地の人とのふれあいなどが描かれることが多いので大好き。
その中でもこのモーターサイクル・ダイアリーズは、スタンド・バイ・ミー、世界最速のインディアン、ノッキン・オン・ヘヴンズ・ドアやテルマ&ルイーズなどと並んで珠玉の出来だと思います。
モーターサイクルとついていますが、確かに前半はおんぼろバイクポデローサ号に二人が跨り旅をするのですが、何せオンボロなうえに道中何度も転倒などし、途中でバイクを乗り捨てざるを得なくなります。
でも実はそこからが本当のこの物語が動き始め、重要な部分になるのです。

観ているほうも、彼らと一緒に旅をしているような気分にさせてくれるし、南米大陸の美しい情景が次から次へと旅の出来事と共に映し出されてゆきます。
それと出会う人々がそれぞれ味があってすごくいい。
一番最後にモノクロで旅先で出会った人たちの顔がいくつも映し出されてエンドロールになるのですが、これも味があってよかった。

喘息持ちの正直者で一本気なお坊ちゃん医大生のゲバラは、口がうまく社交性のあるアルベルトと旅する中で、最初は好奇心旺盛のただのボンボン然とした顔が中盤以降、顔つきや物事の考えが変わっていく様がよくわかります。
道中、炭鉱町で家を追われた夫婦と交流するシーンがあります。これがやはりゲバラにとって大きな出来事だったのでしょう。
彼らに旅の目的を聞かれて「旅をするために旅をしている」とゲバラが答えるシーン、印象に残っています。

後半のハンセン病の施設で、人なつっこく自然にみんなととけ込む2人をしみじみ見て、日本でもらい病の方がどれだけ差別されて来たかということが頭をよぎりました。
南米での状況も同様だったんですね。
今までは当たり前のように思っていた、医者になって人を救うという道。でもこの旅で、それだけでは救えない人もたくさんいるということがわかったんだと思う。

二人の正反対な性格、風貌、でもほんとの親友だったんでしょう。よく伝わってきました。ほんと良い映画です。

哀愁に満ちた民俗楽器チャランゴとロンロコの音色も心に染み渡りました。
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★★★★★★★★★☆

『The Nightfly/Donald Fagen』

Posted by Kasshy on 30.2010 Favolite Album   2 comments   0 trackback
The Nightfly / Donald Fagen
20070629_63757.jpg

AORという言葉がある。Adult Oriented Rockの略。
1980年前後から、プログレッシブ・ロックをアメリカ流にアレンジした「カンサス」とか「ボストン」(なつかしか~)といったバンドに代表されるアメリカン・プログレ・ハードと呼ばれるジャンルが出現した時期に使われ始めた言葉だよね。
後に大人向けのロックっちゅーことで、ボズやクリストファー・クロスなどが代表選手やねえ。

そのAORの間違いなく代表的傑作アルバムのひとつが、このドナルド・フェイゲンのナイトフライでっせ。

いや、まあこのアルバムを聴いたときのことは今でもはっきりと覚えてます。
学生の頃、東京のツレんとこに遊びにいって、ホテルのバーで初めて聴いたんよ。

とにかく都会のミッドナイトにほんとぴったり、しっくりくる大人のロックって感じ。
ウエストコーストの乾いたロックンロールを軸に、ジャズやソウル、R&Bなどの多彩な音楽要素をフィーチャーしたサウンドは、まさに大人のためのロックを感じさせるよね。ってそんとき思った。若造がね(笑)

細部までしっかりと構築されたアレンジワーク。なにより楽曲自体の質の高さはすごいの一言だね。
1982年の作品ですが、この年のグラミー賞はあのTOTOが獲得したわけですが、そのTOTOメンバーが「今年のグラミー賞は絶対にドナルド・フェイゲンのNIGHT FLY だと思ってたよ。僕らのお気に入りだからね。」って語ったらしいよね。

今聞いても、ほんとしっくりくるサウンド。やっぱり洗練され、緻密に計算された心地よいサウンドになっているんですね。あらためて、すごいアルバムだと思います。

何度も言いますが、心地よく、色気があり、そして洗練された大人のアルバムです。(しつこい)ぜ~ったい深夜にブルーライトをつけて聴いてみてください!さいこーっす!!

01. I.G.Y.
02. グリーン・フラワーストリート/GREEN FLOWER STREET
03. ルビー・ベイビー/RUBY RABY
04. 愛しのマキシン/MAXINE
05. ニュー・フロンティア/NEW FRONTIER
06. ナイトフライ/THE NIGHTFLY
07. グッドバイ・ルック/THE GOODBYE LOOK
08. 雨に歩けば/WALK BETWEEN RAINDROPS  

『ラブリー・ボーン』

Posted by Kasshy on 30.2010 Cinema   0 comments   0 trackback
『ラブリーボーン』THE LOVELY BONES 2009

story
1973年12月6日、14歳のスージー・サルモンが隣人ジョージ・ハーヴェイによって殺害された。
彼女の家族は突然姿を消したスージーに嘆き、家庭は崩壊の一途を辿ろうとしていた。
その頃、スージーはこの世と天国の狭間に自分自身を見出す。
そして、彼女は悲しみに暮れる家族と、初恋の相手、そして彼女を無惨にも殺し、犯罪の証拠隠滅に成功した犯人の行く末を見守り始める・・・。

staff
監督:ピーター・ジャクソン
脚本:フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
原作:アリス・シーボルト
製作:キャロリン・カニンガム、フラン・ウォルシュ、ピーター・ジャクソン、エイメ・ペロンネ
音楽:ブライン・イーノ

cast
ジャック・サーモン:マーク・ウォールバーグ
アビゲイル・サーモン:レイチェル・ワイズ
リンお婆ちゃん:スーザン・サランドン
ジョージ・ハーヴィ:スタンリー・トゥッチ
スージー・サーモン:シアーシャ・ローナン

ピーター・ジャクソン監督といえば、言わずと知れたロード・オブ・ザ・リング三部作とキングコングで有名な超大作監督。
ニュージーランドの監督でメジャーになった今でも、米国に居を移さずにいるところは頑固者なのでしょう。
そういえば、この前ジャクソン監督の映像をみましたが、驚くべきことにすごいスリム(元が巨漢)になっていてビックリ。
目元や髭からスティーヴン・スピルバーグに似た印象を少し受けました。

だいたい原作のあるストーリーの映画化って結構いろんな意味で難しいですよね。
この映画もベストセラーの映画化。
ただし、原作者は、ジャクソン監督に原作にはまったくこだわらなくていい。ノベルはノベル。映画は映画。と言ってもらえたらしいです。
私は原作をまったく知らないので、どう違うのかは知るよしもないですが。

この映画のおもしろいところは、現世とあの世との境のような場所から、現世をみつめる少女という設定。
わずか14歳、この世の春のようなまさにこれから楽しい人生を送るところだった少女が理不尽にも殺されたその無念、犯人への憎しみ、自分の死によって家族がバラバラになり崩壊していく様を傍観するだけで、何もできないもどかしさ。
それでも徐々に自分に起こった「死」というものを理解し、そして受け入れ、短いながらに愛に満ちた「生」を肯定していく物語になっています。
ちょっと思っていたのと違う展開でした。

そういえば、前にみた「Dr.パルナサス」もこの「ラブリーボーン」もどちらも現実でなく、イマジネーションの世界、現世とあの世の境の世界というみたことのない世界をあらわしている点比較できますが、まったく異なる風景・情景・造形でした。
ギリアム監督のイマジネーションの世界はダリ的であり、どちらかというとグロいのに対し、ジャクソン監督の世界はマグリット的で非常に優美。
観ていて心地よいのはもちろん後者のほう。そういう意味で色彩、シュールな感じのこの作品の映像は一見の価値はあると思います。

特に個人的にはボトルシップが大海で次々に粉々になるシーンはすごい!
そういえば、ボトルシップってああやって作るんだね。ふむふむと思いました。

主人公の殺されたスージーは、天国にいく前に最後の選択を迫られます。結局、ある一方を選ぶのですが、いかにも少女らしくて、この辺はほほえましかったなあ。
このスージー役のシアーシャ・ローナンは「つぐない」でアカデミー助演女優賞にノミネートされただけあって、なにげない表情やセリフにもなかなかうまいなあって感じます。
瞳の色がまた妙に色っぽいし。

ただ少し残念だったのは、お父さん、お母さん、そしてお婆ちゃんと結構有名俳優を起用しているにもかかわらず、なにかしら深みがなくて家族の絆というところでビビっとくるものがなかったかなあ。
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★★★★★★☆

『Dr.パルナサスの鏡』

Posted by Kasshy on 30.2010 Cinema   0 comments   0 trackback
『Dr.パルナサスの鏡』THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS 2009

story
2007年のロンドン。
パルナサス博士率いる旅芸人一座が、とあるパブの前の暗がりで舞台を開ける。
アントン、パーシー、そしてもうすぐ16歳になろうとしている博士の娘ヴァレンティナが怪しげな舞台セットの中で客寄せをしていると、それに引き寄せられる様に人が集まって来る。
それは何か面白そうなものがあるからではなく、野次を飛ばしたくなる様な何か時代錯誤的な雰囲気を彼らが持っているからだ。
そんな旅芸人一座に助けられ、彼らに同行する事になる一度自殺を図ったトニーという男。
パルナサス博士ら一行は自分達の劇場をイマジナリウムと呼ぶ。
その彼らの目玉は劇場の中央に構える「鏡」。
なんと鏡の中に一旦足を踏み入れると、抜けた先には入った人の欲望が反映する全く別のパラレルワールドが広がっているのだ。
まるでそこは抜け道を探すのが困難な迷宮で、パルナサス博士はいわば鏡という欲望を形にする道具を用いて人の心を満たす役割を果たす案内人役を担う。
そんなパルナサス博士にはある秘密がある。何年も何年も前に、ある雪山にある寺院で、彼が世界を存続させるために物語を暗唱してた時、Mr.ニックという悪魔がその寺院を訪れる。
その時彼らはパルナサスの娘にまつわるある契約を取り交わしたのだが、その期日が迫った現在、博士は秘密を誰にも言えずその不条理な事実から塞ぎ込んでいる。

staff
監督:テリー・ギリアム
脚本:テリー・ギリアム、チャールズ・マッケオン
製作:ウィリアム・ヴィンス、エイミー・ギリアム、サミュエル・ハディダ、テリー・ギリアム
音楽:マイケル・ダナ

cast
トニー:ヒース・レジャー
パルナサス博士:クリストファー・プラナー
鏡の中のトニー1:ジョニー・デップ
鏡の中のトニー2:ジュード・ロウ
鏡の中のトニー3:コリン・ファレル
ヴァレンティナ:リリー・コール

観るべきか観ざるべきか、その選択が問題だ!

ご存じ、奇才とも鬼才とも言われるトラブルメーカー、テリー・ギリアム監督。
しかしながら一部に熱狂的なファンが多いのも事実のようです。
かくある私も気になる監督さんであります。

このDr.パルナサスの鏡は、若き名優ヒース・レジャーが撮影途中で急逝し、映画完成が危ぶまれたところヒースと親交のあったジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が集結し、完成をみた曰くつきの映画で有名ですよね。
不幸中の幸いといえたのが、この物語、「現実世界」と「鏡の向こうの世界」というふたつの世界をもつ物語で、ヒースが亡くなったのは「現実世界」の撮影を終えた直後だったといいます。
ここで、ギリアム監督が、「鏡の向こうの世界」ではヒース扮するトニーの姿が毎回変化するというアイデアを思いついたといいます。
この代役に抜擢された3人のトニー役。ギリアム監督がこだわったのは、生前のヒースのことを心から理解している友を選ぶということだったそうです。
一説によると、トム・クルーズがこの役を申し出たらしいですが、これを断ったのは、そういう理由だったそうです。

さて、この映画。
生きることとは、選択すること。
人生とは賭けである。
という映画です。

そして、やっぱりギリアム作品。
はっきり好き嫌いが分かれる作品だと思います。
前半は実は結構ゴチャゴチャまどろっこしいイメージがあります。
中盤から後半にかけてはまさにギリアムワールド。
ここで訳がわかんなくなる場合が多いにあり。

でも鏡の中の「イマジナリウム」の造形は、森の中あり、砂漠あり、雲の上ありと変幻自在。
またスウィーツやヒール、アクセサリーがでてくるかと思えば、不気味でグロテスクな造形物も出てくるわ出てくるわ。
よくもまあ、こういう世界を思いつくなあと感心してしまいます。
ダリ的なイメジネーションもありました。

鏡の中の映像がまたどこか古めかしく、ちょっぴりハリボテ的なのは、その人の創造だからなのだろうか?
バロン的なものもあったし、ローズインタイドランド的なものもあったし、12モンキーズ的なものもあってやっぱりギリアムワールド。

とにかく、映画って大スクリーンでみてこそですが、特にギリアムワールドは、映画館でないと魅力は半減すると思います。劇場でみてこそ!です。

最後にヒースの役を引き継いだ3人が、それぞれのギャラを当時2歳のヒースの愛娘に寄贈した美談があったことを付け加えます。

ちなみに、ジョニーの出番が案外少なかったなあ。
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★★★★★★★

『海の上のピアニスト』

Posted by Kasshy on 28.2010 Favorite movie   0 comments   0 trackback
『海の上のピアニスト』The Legend of 1900 1999

story
時は1900年。多くの移民たちをアメリカに運ぶ豪華客船ヴァージニアン号。
黒人機関士ダニーは、ダンス・ホールのピアノの上に置き去りにされた赤ん坊を見つける。
ダニーはその子を1900(=ナインティーン・ハンドレッド)と名付けた。
ダニーが事故で死んだ後も、一度も船を下りず船底で育った。
彼はある日、船内のダンスホールで音楽に魅了され、ピアノに向かい、ピアニストとしての天才的な才能を開花させた。

staff
監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
原作:アレッサンドロ・バリッコ
製作:フランチェスコ・トルナトーレ
音楽:エンニオ・モリコーネ

cast
1900:ティム・ロス
マックス:プルート・テイラー・ヴィンス
少女:メラニー・ティエリー
ダニー:ビル・ナン

いろんなワンシーンが印象的。それにストーリーも象徴的。
トルナトーレ監督の作品はいつもほんと映像も音楽も懐かしく、切なく、ほんわかである。

主人公のナインティーンハンドレッドは、海の上、船の上で育ち、ピアノの上で置き去りにされ、船のホールでのピアノ演奏に興味を覚え、目覚める。
彼の故郷は海であり、船である。外の世界を夢見て、でも船から下りなかった彼の気持ち。
なんかなんとなくわかるような気もちょっとしました。

ピアノ好きの私には、一目ぼれする彼女を見つめながら弾く旋律。
それと、ミスター・ジャズとのピアノ対決のシーン。
親友マックスとストッパーを外して、大揺れする船の中をピアノを弾きながら、グアンドピアノが踊るシーンがすごく印象的。

ジュゼッペ・トルナトーレ監督といえば「ニュー・シネマ・パラダイス」が有名だが、この海の上のピアニストもどちらも古き良き時代の郷愁で彩られている。
主人公はあと一歩で届いたかもしれない夢や幸福を自らの意思であきらめる。
選ぶのも人生、でも選ばないのも人生。彼は、そこに自らの運命を悟ったのかも。

いつもながら、エンニオ・モリコーネの音楽には、心酔してしまう。
エンドクレジットの最後の唄もまた悲し・・・。
何度みても切なくジーンとくる映画です。
ティム・ロスの物言わぬ眼差しと迫真のピアノ演奏の演技には脱帽。
人生はドラマだ。
umi.jpg
★★★★★★★★★☆

『世界最速のインディアン』 DVD

Posted by Kasshy on 27.2010 DVD   0 comments   0 trackback
『世界最速のインディアン』The World's Fastest Indian 2005

story
ニュージーランド南部の小さな町、インバカーギル。
小さな家に独り暮らしているバートは、早朝からバイクの爆音を轟かせる名物の老人だった。
家族もなく、暮らしも貧しかったが、若い頃は優秀なエンジニアだった彼は、自ら改良したバイクで、数々の国内記録を残していた。
爆音の苦情はあるが、温かい人柄から町の人々に慕われてた。
バートの夢は、米国ボンヌヴィルの大会で世界記録に挑戦すること。
苦心して改良したマシン“インディアン”号とバイク少年からの餞別を手に、ライダーの聖地目指して出発した。

staff
監督:ロジャー・ドナルドソン
製作:ロジャー・ドナルドソン、ゲーリーハナム
脚本:ロジャー・ドナルドソン
音楽:J・ピーター・ロビンソン

cast
バート:アンソニー・ホプキンス
エイダ:ダイアン・ラッド
フェルナンド:ポール・ロドリゲス
トム:アーロン・マーフィー
フラン:アニー・ホイットル

映画館で観て感動して爽やかな気持ちで帰ったのを今でも覚えてます。
DVDを買ってからも2度観てるけど、何度みてもいい。感動します!
こういう良質な映画をもっと多くの映画館で長期にわたって上映してもらいたいなあって思います。
特に節操なく、夢や希望や直向さを失いかけている今の日本人(特に若者)に観てもらいたい映画だと思う。

実在の男、伝説のライダー、バート・マンロー。
21歳のときに出会った1920年型インディアン・スカウトを愛しぬき、生涯をかけて独力で改良し続けた名エンジニアでもあった男。
60代になってすでに孫もいる年齢になってボンヌヴィルのソルトフラッツで開催されるスピード・ウイークに挑戦。狭心症や前立腺肥大に悩まされながらも40年以上もかけてスピードを追求し続け、1967年、1000cc以下の流線型バイクの世界最速記録を打ちたて、以後現在に至るまで、その記録は破られていないという凄い男。
知らなかった。知ってよかった。

ごく簡単にいえば、バイクオタクのおやじのロードムービーと言ってしまえばそうかも知れない。
でもこのバート・マンローの生き様がいい。

“こういうマシンでスピードに挑むときは、5分が一生に勝る。”
“危険が人生に味をつけるんだ。リスクを恐れてはいけない。それが生きるってことだ。”
“夢を追い求めない人間は野菜と一緒だ。”

物語の中で、少年トムに語りかけるバートは、自分にいいきかせてる。
このセリフがいい。

また、バートの周りには、一癖も二癖もある人達がいてそれでも、みんなバートのことを見守っている。
ニュージーランドからアメリカに渡り、目的地のソルトプラッツまでのすごく長い道のりの中でも出会う人々がみんなバートの人柄、バートの情熱、バートの生き様にひきつけられていく。

なんかみていて、何度もジ~ンとくるシーンの連続で、ほんと久々にいい映画みたなあって思います。

監督のロジャー・ドナルドソンはオーストラリア生まれでニュージーランドに移住した監督さん。
「カクテル」「ゲッタウェイ」「スピーシーズ」「ダンテズピーク」「13デイズ」「リクルート」など良質の映画でヒットを飛ばしている監督さんです。
この人、バート・マンローの生き様にほれ込んで、1971年にマンローのドキュメンタリーを作っていて、以後もずっと映画化の企画を暖め続けてきたという。
それだけあって、話も無駄がなくほんといい映画になっているなあって思う。

最後に、“人間の一生は草に似てる 春が来ると元気に伸びて 中年を迎えて実り 秋風が吹くと枯れ尽きてもう生き返らない 人間も草と同じさ 死んだらそれで終わり!”

だから一生懸命生き抜こう!
ほんと久々の傑作映画だ!
INDIAN.jpg
★★★★★★★★★☆

『縞模様のパジャマの少年』 DVD

Posted by Kasshy on 25.2010 DVD   0 comments   0 trackback
『縞模様のパジャマの少年』 THE BOY IN THE STRIPED PYJAMAS 2008

Story
第二次大戦下のベルリン。
8歳の少年ブルーノはいつものように仲の良い友達と戦闘機の真似をしながら街中を駆け回っている。
友達と別れ帰宅すると、家の中はナチス将校である父の昇進を祝うパーティの準備追われていた。
軍服を身につけパーティで多くの人に祝福される父を誇らしく思うブルーノ。
しかしそこで父から思いも寄らぬ発表がされたのである。
それは、父に重要な使命が与えられ、ベルリンから引っ越さなければならないというもので、それはブルーノにとって友達との別れを意味していた。
引っ越した先は、家の周りには遊び相手となるような同年代の男の子はもちろん、父の部下以外には誰もいない。
さらにブルーノは母から大好きな探検も禁止されてしまい、退屈で仕方ない。
暇を持て余したブルーノが何気なく自分の寝室の窓から外を見ると、遠くに不思議な建物が見える。
そこは“縞模様のパジャマ”を着た人々が働いている不思議な農場。
子供の姿も見え、そこに行けば誰かと遊ぶことができるかもしれない。
そう思い、農場について母に尋ねると、「その場所のことは気にしてはいけないし、絶対に近づいてはいけない」と言われるばかりだった。
退屈な日々を過ごすブルーノは母の留守中に庭のブランコから落下してしまい、いつもキッチンで芋の皮むきをしている“縞模様のパジャマ”を着た初老の男に手当を受ける。
その男はパヴェルと名乗り、慣れた手つきで手当をしながら「かつて自分は医者だった」とブルーノに告げる。
しかしブルーノは医者のパヴェルが何故昼間からパジャマを着てキッチンの手伝いをするのか疑問に思うのだった。
ある日ブルーノはついに母の目を盗んで、禁じられた裏庭を抜けて探検に出てしまう。
森を抜けると窓から見えたあの農場が現れた。
そこでブルーノは喜びのあまり自分の目を疑ってしまう。
フェンスの向こう側には自分と同じくらいの年齢の男の子が一人座っているからだ。
その少年の名前はシュムエルといい、なんと年齢はブルーノと同じ8歳。
やっと一緒に遊べる友達に出会えることができ、喜びを隠せないブルーノだが、一方でシュムエルに不思議な感覚を覚える。
それはシュムエルもパヴェルと同じように縞模様のパジャマを昼間から着ているからだ。
翌日からブルーノは母の目を盗んでは、シュムエルのもとへと通う。
時にはボールを持っていったり、ケーキを持っていったり、チェスなどで遊んだりする。
しかし二人の間にはどうすることもできない大きなフェンスが立ちはだかっていた。
ある日、シュムエルから「自分はユダヤ人だ」と告げられる。
しかしブルーノはユダヤ人のことを知らないし、シュムエルが着ているパジャマについている番号ですら何かしらゲームのためのものだと思っていた。
ユダヤ人と自分はどこが違うのか、ブルーノは自宅にやってくる家庭教師にユダヤ人のことを尋ねる。
すると家庭教師は、ユダヤ人はドイツ人にとって”有害な存在”だと断言するのだった。

Staff
監督:マーク・ハーマン
脚本:マーク・ハーマン
製作:デヴィッド・ヘイマン
音楽:ジームズ・ホーナー
原作:ジョン・ボイン

Cast
ブルーノ:ASA BUTTERFIELD
シュムエル:JACK SCANLON
グレーテル:AMBER BEATTIE
父:DAVID THEWLIS
母:VERA FARMIGA

この映画、映画館でも観ました。衝撃でした。でDVDでも再度みました。う~ん、やっぱり衝撃。

ドイツのナチス、ヒトラー、第二次大戦、ベルリンの壁、ホロコースト、ゲシュタポ等これらに関する映画というのは、結構多い。
最近ではドイツ映画として語られることも少なくない。
実は何を隠そう、この手の映画、割と興味あってよく観ているし、好きだし、良作なものが多いと思う。

一方でドイツ側からではなく外からみた映画も多い。
この縞模様のパジャマの少年も、ドイツ映画ではなく、ドイツ人監督でもなく、またユダヤ人監督でもない英国人監督の映画である。
それがかえって、ここまで描けたのでは。また、この視点からの映画が作れたのではと思う。
一言でいうと“残酷”。または“悲劇”。
とにかく、ショッキングな映画であること間違いないです。

無垢な子供の視点からのホロコースト。
ドイツ人将校の息子とユダヤ人少年との間に芽生えた友情。
その間に立ちはだかる何ともし難いフェンス。このシチュエーションだけでも、やられたという感じ。

配役が実にうまく、主人公の少年二人が実にハマリ役。
また、父親将校はあのハリーポッターのルーピン先生。実にいい味だしてる。
母親はどこかでみたなと思ったら、ディパーテッドに出てました。

物語の中には、その場面場面で様々な問い掛けがなされているし、人間のエゴ、弱さをひしひしと感じてしまいます。
音楽がまたしんみりとしたもので、なにかしらクリント・イーストウッド的な旋律のような感じがしました。
決して後味が良い映画ではありません。でも、必見の映画と言いたいです。
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★★★★★★★★

『ハヤテで河内厩舎今年初勝利!』

Posted by Kasshy on 24.2010 Horse racing   0 comments   0 trackback
河内厩舎、2010年初勝利!
ようやく片目があいたよー。よかった~。

マチカネハヤテ。やっぱ穴っ娘だぁ(笑)
でもほんとうれしー。
気持ちよく逃げられれば案外しぶといんだよね!
熊ちゃんもサンキュー!
HAYATE.jpg

2010年1月24日(日)1回京都8日
10R 伏見ステークス
サラ系4歳以上 1200m 芝・右
(混合)[指定] 4歳以上1600万円以下 定量
1 1 マチカネハヤテ 牝5 55.0 熊沢重文 1:08.7   33.9 454 +6 河内洋 9
2 12 ミスクリアモン 牝4 54.0 浜中俊 1:08.9 1 1/4 33.6 470 -6 谷原義明 6
3 8 ボーダレスワールド 牡5 57.0 藤田伸二 1:09.1 1 1/2 33.5 530 0 加藤征弘 1
4 9 ランチボックス 牡5 57.0 岩田康誠 1:09.3 1 1/2 33.5 534 +2 浅見秀一 3
5 11 メイビリーヴ 牝5 55.0 武豊 1:09.4 クビ 34.0 498 +4 松山康久 2
6 6 ゲイル 牡7 57.0 福永祐一 1:09.4 ハナ 33.3 478 +2 音無秀孝 8
7 4 スーパーマルトク 牝7 55.0 畑端省吾 1:09.6 1 1/2 34.1 434 -4 吉田直弘 16
8 14 ジョイントスターズ 牡9 57.0 幸英明 1:09.6 アタマ 34.0 480 -4 岩戸孝樹 10
9 15 ストリートスタイル 牝5 55.0 柴山雄一 1:09.7 1/2 33.6 438 0 坂口正大 5
10 16 ファルクス 牡5 57.0 安藤勝己 1:09.7 クビ 33.9 496 0 羽月友彦 4
11 3 エーシンビーセルズ 牡4 56.0 吉田稔 1:09.7 ハナ 33.3 484 +22 松永昌博 7
12 5 ボストンゴールド 牡8 57.0 和田竜二 1:09.7 ハナ 33.7 524 +4 岩元市三 13
13 10 ベイリングボーイ 牡6 57.0 渡辺薫彦 1:09.9 1 1/4 33.6 462 -2 田所清広 12
14 2 ミレニアムカースル 牡6 57.0 石橋守 1:09.9 クビ 34.1 518 -2 大久保洋吉 14
15 13 ルシュクル 牝4 54.0 佐藤哲三 1:10.2 2 34.2 498 0 中竹和也 11
16 7 ホエールシャーク 牝8 55.0 赤木高太郎 1:10.3 1/2 33.6 458 0 音無秀孝 15
タイム
ハロンタイム 12.3 - 11.3 - 11.2 - 10.8 - 11.3 - 11.8
上り 4F 45.1 - 3F 33.9
コーナー通過順位
3コーナー 1-12,11,4(8,14)(9,16)(2,5)(6,13,15)(3,10)7
4コーナー 1-12,11(4,14)8(9,16)2(6,13,15)(5,10)3-7
払戻金
単勝 1 3,190円
馬連 1-12 16,160円
馬単 1-12 41,800円
複勝 1 900円
12 320円
8 180円
ワイド 1-12 5,920円
1-8 3,280円
8-12 720円
3連複 1-8-12 37,240円
3連単 1-12-8 296,300円
枠連 1-6 5,140円

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